芭璃旅後記−3
7月17日にニョマン・スディ夫妻に初めての赤ちゃんが生まれた。その8日後に臍の緒がとれ、親戚、知人が集まり盛大なお祝いが執り行われた。ニョマンはアバビの宿のスタッフでもあり、その夜、泊まっていた皆が彼の家に招待された。真っ暗な森の道を懐中電灯を頼りに到着すると、100人近い村人が集まり、お酒や食事が振る舞われ、男連中は賭け事をして盛り上がっている。まずは奥さんに挨拶して赤ちゃんを見せていただいた後、車座の端に座る。お酒がまわると誰ともなく「プン!」「プン!」と声が上がり、宿のスタッフのジャヌールがゆっくり謡いだした。めでたい席で謡われる「ゲンジェ」である。様々なパートに分かれた男声合唱で、声だけで時に激しく手振りも入る。一曲終わる度にアラック(椰子酒)やライスワインを飲み、真夜中まで宴が続いた。
隣の部屋に泊まっているカナダから来たPhillips君は「プン」の係に任命された。
Vネックの白シャツを着たのがお父さんになったニョマンは朝からの接待でちょっとお疲れ。
ミネラルウォーターのボトルに入った手作りライスワインがどんどん空っぽになっていく。
赤米で作ったワインが美味しかった。
男どもが集まると賭け事が始まる。
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2分15秒あたりから激しい掛け合いが始まります