多忙なる週末
土曜日の夕方にやって来た孫は、勝手知ったる私の机で、切ったり、貼ったり、描いたり、と何やら忙しい。
ベランダで「夜の展覧会」を催すのだそうだ。
部屋の電気を消し、ハンモックから照らされたライトで観るよう指示される。
↓ セロテープに花片を貼った作品
翌朝、起こされると、ハンモックを揺するようお願いされる。
その後、市民プールで昼過ぎまで目一杯泳ぎ、ランチの後は多摩川の土手へ草滑りに、とハイテンションは続く。
夏草は伸び過ぎている上に湿っぽくうまく滑ってくれない。
蝶を追っかけていると、膝に止まり口吻が伸ばして吸っている。後で調べてみたら、ミネラル補給のために人間の汗を吸うことがあるらしい。
帰りには大きな河石を拾って帰宅。後でネコの絵を描くという。
夜、「府中競馬場花火大会2015」に出かける。
実は今朝9時前に席取りのために列んだ。行列は大嫌いなのだが、孫のためには…である。土手の隅っこに小さなシートを張ってきた。皆さん四畳半もの大きなシートを張り圧倒される。たまたまこの場所が打ち上げの真っ正面となり、30分の花火ショウは歓声とともにあっという間に終わった。
帰りは雑踏の中、みんなで2キロ半を歩いて帰る。
帰宅するまでずっと孫の左手の中に握られていたモノは、降ってきた打ち上げ花火の小さなカケラ三つ。汗の染みた夏の思い出は、微かな火薬の匂いがした。
RICOH GR