チェスキー・クルムロフの熊
クルムロフ城の堀には昔から熊が飼われている、ということで観光客が橋から覗き込むのだが、どこにも見当たらない。城の塔から見下ろすと、確かに二頭いて、柵は開いているのに出てこない。
帰りがけに「餌代にご寄付を(多分そんな意味)」と書かれた看板とコインのスロットを発見。試しに娘が入れてみる。チャリ〜ンと管を伝わって落ちていくコイン。その瞬間、熊さんが二頭お出ましになった! えっ、もしかして訓練されてる? 上から撮った写真を見るとパイプの先が檻につながっているのが見える。
老年自由切符/Praha
今回の旅は、至れり尽くせりのパックツアーではないので、全て自分たちでやらなくてはならなかった。ほとんどの予約は、娘がネットで済ませてくれて、宿の選択も申し分無かった。
そこで交通手段に必要な切符だが、プラハでは使用時間限定のチケットを購入しなくてはならない。最初は三日間有効券、最後の日は90分有効券を購入。自己申告で老人割引ボタンを押した。これは地下鉄入口の発券機にコイン(お札はダメ)を入れて買い、改札口の印字機に差し込むとスタート時間が刻印される。これでプラハ市内の地下鉄、市電、市バスに自由に乗ることができる。それもなんのチェックも無く、素通りで乗り降りができるから不思議。一度、車内で検札しているのを見たが、多分違反者には厳しい罰則でもあるのだろう。
車内を見渡して、ケータイやスマホでメールしている人をほとんど見かけなかったし、いわゆるシルバーシートはいつも空けてあって、若者が座っていることはなかった。私は二度程席を譲られた。帰国してすぐ、中央線に乗り、その違いに唖然とした。
多分、指定時間があるのだろうが、愛犬を連れたり(口輪は付けている)、自転車を持ってで乗ってくる姿もよく見かけた。駅では、「危険ですから……」の警告も無く、気持ち良く旅を続けることができた。ただ、横断歩道の信号は変わるのが早く、「ティカ、ティカ…」鳴る音がせわしかった。
プラハの宿(レジデンス)からの眺め。すぐ前にトラムの駅がある。
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螺旋の誘惑/Wien - Cesky Krumlov - Praha
どの街にも塔がそびえ立ち、何段もの階段を登っては降りた。螺旋の誘惑、俯瞰の快感。