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蛇の髭

友達からの手紙に瑠璃色に輝く「蛇の髭(ジャノヒゲ)」の実が同封されていた。
男子はみんな、これを弾にして竹鉄砲で遊んだものだ。誰もが「肥後守」という折りたたみナイフを持っていて、竹を切り出すところから完成まで、全て手作りだった。昭和21年生まれの世代にとって、田舎には玩具も少なかった。玩具はお金を出して買うものではなく、自作するものだった。
竹鉄砲が出来上がると二手に分かれ打ち合いが始まる。ポン、ポンという破裂音が響き、近距離で当たれば結構痛い。弾は他にもヤツデの実や、紙を口の中でクチャクチャ湿らして丸めたものを使った。友達も書いているが、今から思えば不潔極まりないことをやっていたものだ。あの時代、小学校から帰ればいろいろな遊びを思いつき、陽が傾くまで遊んでいたなあ…(と、遠い彼方を見つめる)

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SIGMA DP2 Merrill

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