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Snapshot -調布- & 一反木綿

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深大寺南町の中央高速下をくぐった処は小さな谷になっていて、沢水も流れている。もっと奥に進みたかったが、フェンスがあって入れない。さて、引き返そうかと振り向くと、上空に何か…?

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何かがゆっくり落下してくる。ワイドレンズが付いたデジカメだったので画像を拡大して列べてみた。
塊だった物が開いてゆき、地上に落ちる前には帯状になっている。

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最初はパラシュートが開かず落下したのかと思ったが、速度が遅いのでそれはなさそう。落下物は風に乗ってどんどん近づいてきて近所に落ちた。斜面の階段を駆け上り捜索開始。

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200m程走った閑静な住宅地で電信柱に引っ掛かった白い布状の物体を発見。近くで見ると、和紙のような極めて薄い化学繊維でできている。汚れがあり、裂かれた跡もある。
近所の方達は、誰もこの落下物に気がついていない様子で、現場には僕一人(第一発見者!)。さて、どうしたものか?と写真を撮りながら思案していると、坂道を上がって来たおばさんが「あっ!ここに落ちたんだあ。さっき下で子供達と見上げて『一反木綿だあ!』て言ってたんですよ。写メールしなくちゃ。」とケータイで撮り始めた。
そうだ!ここは水木しげるさんの住む調布。これは着陸に失敗した「一反木綿」だったのだ!

二軒先のおばさんも出て来て「あらら大変、交番へ行っておまわりさん呼んできますわ」と自転車で出かけるが、電信柱は電力会社の管轄、と言われ来てくれないという。次に電力会社に電話するも、それはNTTに聞いて下さいと言われてしまう。僕としてはこの物体が一反木綿であれ何であれ、空高くからの飛来物であることを目撃し、写真も撮っているので、関係者にちょっと報告だけでも、と思っただけ。なんともお役所的処遇にどうしたものか腕組みしていると、偶然坂道を下るおまわりさん発見。追いかけて呼び止め、事の次第を報告すると、とりあえずNTTに催促電話。「こんな物誰が落としたんでしょうね?」と尋ねると、「まあこれによって誰か事故に合うとか、迷惑がかかり訴えでもなければ深くは調べず引っぱり下ろして終了ですよ」と簡単なお答え。
でも誰かが(故意で無いにしろ)落としてるんですよね、空高くから…。ポケットの紙くずポイッとは違うと思うけど。雨の日だったら感電事故も考えられるし…と腑に落ちない僕。
やっぱり一反木綿にしておこうか、眼も手もないけどさ。

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RICOH GRX/A12 + Biogon T*28mm

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