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Tagajo Relief Trip

炊き出し準備の時間まで近所を歩く。仙台塩釜港につながる砂押川。穏やかに流れる川面を見つめながら通りがかったおじさんの話を聞く。あの日、遡上した津波で決壊したところもあり、この2キロ先の海に近い辺りは被害も大きかったそうだ。これから帰る家の中は、手の付けようのないほどめちゃめちゃだという。

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先発のシェフを含む4人が合流し、文化センターに避難されている400名の夕食を準備する。ハンバーグ+ライス+ポテトサラダ+ミニトマト+フルーツ+豚汁のメニュー。こちらでの炊き出しは前もって連絡し、ボランティア同士が重複しないようになっている。キッチン道具、食材など全て持ち込み側が用意し、終わったらゴミまで全て持ち去ることになっている。

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配膳に興味を持った女の子がいたので豚汁を渡す係に任命した。
ここで暮らしている方達には三度の食事が用意されているが、朝昼は大抵おにぎりや仕出し弁当で、湯気の立つ食事は本当に嬉しい!と喜んでもらえた。最後に各県から派遣されてきた職員の皆さん、そして我々も夕食。まだ残っているので「お変わりどうぞ」の館内放送をお願いする。
あれから2ヶ月半、季節は春から夏へ…。作業現場で見た家々のように、一見何事もなく見えても、実はその内部では未だ整理もつかず途方に暮れた状態が続いているのではないかと思う。それは被災された方々の心の中もまた同じであろうと察する。

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SIGMA DP1x


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