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写真展三日目・母が来た

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今日は一日中晴れ、暑い中、多くの方が見に来て下さった。
写真集の山も少しづつ低くなってゆき、本当にありがたいことです。

閉廊まであと30分というとき、入り口に想像もしていなかった来訪者。
私の母です。

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ルリタテハがドアのガラス窓に留まってゆっくり静かに羽を動かしている。

17年前の夏の終わりに母は亡くなった。
家からお寺に向かう残暑の道筋、親族の行列の頭上を一匹のルリタテハが付かず離れず、墓場までずっと飛び回って着いてきた。誰ともなしに、「お母さんは、蝶になったのかねえ。空からみんなを見守ってるよ」と話したりした。
それから度々ここぞ、というときにルリタテハが現れた。一度は、真冬の車の中。エンジンをかけた瞬間に目の前に現れ、フロントウインドの内側に止まった。虫好きの私は、タテハチョウ類が成虫のまま越冬することは知っていたが、まさか車の中で出会うとは…。そして今日の出来事である。
東京の青山はまわりに緑が多いから夏の蝶、ルリタテハがいて不思議はない。しかし、画廊の中にいたのには驚いた。写真展の初日。母の写真に手を合わせ、挨拶して家を出たのが届いたのかもしれない。


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Akira

最初の写真の不気味さ、亡きお母様との再会、バリの森の暗さと深さ、、、
by Akira (2010-06-25 19:10) 

spoonful

Akiraさん
生前、母の周りではたびたびSynchronicityが起きました。私は特別神秘的な事を信じるわけではありませんが、そんな時母には「へえ、そんなこともあるんだねえ」と笑って対応したものです。
by spoonful (2010-06-26 01:37) 

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