ミノムシ
台所の天井からミノムシ(蓑虫)がぶら下がっていた。ベランダ工事で取り込んだ植物に付いてきたらしい。よく見ると巣作りの真っ最中で天井の壁もくっ付けている。蓑虫はミノガの幼虫で、冬を越すために身の回りの葉や枝など手当たり次第に吐き出す糸で絡め寝袋状の巣を作る。子供の頃の遊びを思い出した。巣から幼虫を取りだし、細かく切った色紙の中に入れると慌てて紙片をくっつけ再度巣を作るのだ。
なんともカラフルな巣が出来た。
しかしミノムシの生態を調べて驚いた。春には蓑の中で蛹になりやがて蛾になって外に出るのだが、それはオスだけで、雌は無翅、無脚でそのまま蓑の中に残り、フェロモンで雄を誘うのだそうだ。このカラフルな住まいも中のミノムシにはどうでもいいことで、重労働をさせてしまったことになる。
2006-09-29 22:18
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